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大谷翔平?誰が一番?

この写真は何度見ても嬉しく、日本人に生まれた事を誇りにも思う。日本はいまや世界をリードできる、本当の意味で敗戦から脱出できたのかもしれない。

さすがにこの画像を見て、日の丸がどうとか、国歌がどうとかを、真剣に論ずるものはいないであろう。

本当に野球ファン?

時代の流れは誰もが止めることはできない。WBCを見て野球に目が覚めた人は沢山いるはず。

どんなに素晴らしい選手でも初めから自分がヒーローで、それが何より一番の憧れなんて選手はどこにもいないはずである。

大谷翔平だって必ずなりたかったヒーローがいたはずだ。第一回のWBCは世界の王さんが仕切った。誰もが王さんならやってくれると思った。

https://spaia.jp/column/baseball/samurai_japan/17445 SPAIAより

その結果もやはり期待通りであった。世界の王はやっぱり世界一の王だと。

イチロウがいて松坂がいて上原もいた。日の丸を背負い決死の覚悟で臨んだ侍が、無難に乗り切り優勝を決めたようにも思えた。アメリカチームは本気ではないと、日本のマスコミはアメリカで流れている情報をただ横流しをしていた。

この時、大谷翔平は11歳でリトルリーグに入ってまだ一年。おそらく彼が憧れた選手は、松井秀喜でありダルビッシュであったはず。

じつはこの第一回大会ほど大変なことはなかったのである。誰もがアメリカは本気でないとか、この大会自体大したことのない大会であるとか、マスコミはいつの時代も嫌な奴にものを書かせるのがうまい。

週間野球太郎より このWBCほど国ごとなめられた大会はない

いつからか日本のマスコミはアメリカに右習えで、自国民を否定することがとても好きな人種でもある。日本が本当の意味でアメリカの土俵に立てたのは、今回が初めてではなかろうか?

実は第一回はあてにしていた松井秀喜、井口資仁は出場辞退。イチロウがかなり早くから声をあげて日本に勢いをつけようとしていたが、だめだった。

城島は仕方ないにしろ、結局メジャー組はイチロウと大塚だけ。その事がこの初めての世界大会にどんな意味を持たせるのかは、ここではあえて書かないことにする。

さて日本ベースボールとメジャーリーグの比較、これはあまりにも世界観が違いすぎるのと、職業としての野球のとらえ方も全く違う。大谷翔平はそのことを知っていたのか、両利きでアメリカでプレーをする。

Sponichi Annexより

WBCで世界一になる事もメジャーでプレイすることも、彼の小さい頃からの目標であった。そして日本ハムは大谷翔平を引き、栗山監督は二刀流を約束した。

大谷翔平はWBCの第二回大会を見てダルビッシュに憧れたことは間違いないだろう。

しかしだ!

WBCで日本がこれだけ注目を浴びることになったのは、王貞治率いる第一回大会の優勝があったからこそなのではなかろうか?

よく考えて欲しいのだ。確かに世界の王は世界ナンバーワンに相応しい。868本の本塁打はバリーボンズに120本以上差をつけて断トツの一位である。

日刊スポーツより

王さんが記録した当時の世界記録はハンクアーロンが755本、王さんはまだ力を残しての引退だから確実に千本記録を出していたに違いない。ベーブルースが714本、ここで大谷翔平が今後目標にする記録が見えてくる。

話は横道にそれたが、そんなすごい凄い王さんが監督を引き受けたから、今のWBCでの日本があることには違いないのだが、私は日本が世界の土俵に立てたのは、WBCでもなければ王さんの記録でもなければ、イチローの記録でも、松井秀喜の人気でもなく、松坂大輔の活躍でもないのだ。

みなさんはもうひょっとして忘れているかもしれない。時代の流れは無視できない。今は栗山監督であり、大谷翔平であるかもしれないが、いまこのステージに立てる事が出来たのは、はたして誰のおかげ?

野茂英雄

彼の存在を忘れてはいないだろうか?

WBCの第一回の胴上げ投手は松坂大輔でもなくダルビッシュでもなく、当時のレンジャーズに所属していた大塚昌則だったことも忘れているだろう。時代の流れとは時として残酷でどこか悲しくもある。でもさっぱりもしてる。

しかしながら、どんな時代になっても野茂英雄だけは忘れてはいけない。彼がいなければ、おそらくWBCも何もないであろう。

彼が刀一本握りしめて海を渡らなければ、今の日本人などそのステージにも立てなかったはずである。悪い表現をすれば野茂の行動が無ければ、軽々しく侍などと呼ぶ軽薄な表現もでてこなかったであろう。

侍ジャパン、サッカーも野球も侍が付く。その容姿や行いが侍らしくなくても日本チームは誰もが侍と呼んでいる。

野茂については、また改めて書くことにしたい。

Amazingstore blogより

はたして今回のWBCの一番は誰なのか? 

大谷翔平は一番なのだろうか?なにをもって一番と言うのか?成績なのか?パフォーマンスなのか?ファンの受けなのか?

彼のWBCでの活躍は、とにかく凄いものがあったが、それは大谷だけではなく、近藤でもあり吉田でもありこのチームを築いた監督でもあった。

さて一番は誰なのか?私が思うに一番なのは大谷でも吉田でもダルビッシュでもなく、このWBCに見入った我々ではなかろうか?

ここまで国民が釘付けになったことは、おそらく60年近くなかったのではなかろうか?確かに大谷がいたからこそ、子供も女子もおばさんも夢中になったことは確かである。

しかしだ!!

本当に一番にWBCを盛り上げたのは?

それは我々なのだ。

Yahooニュースより

日本国民全員がサポーターになって応援したからこそ、子供も女子も、おばさん、おばあちゃんまでもが日本を応援したからこそ、圧倒的な野球応援団が完成したのだ。

私がまだ生まれていない頃、まだ昭和が勢い着く前、「三丁目の夕日」でも紹介されているが、TVがまだ普及していなくて、近所の住民がみかんを持ち寄りTVのある家に集まり、野球にプロレスに夢中になっていた。

そんな時代の野球に対する熱さが、どの程度だったかはわからないが、ラジオからTVから野球放送が日本国民に発信されたのだ。おそらく今回のWBCのように誰もが誰かを応援したのだ。

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この勢いに乗り次回のWBCも、日本応援団は仕事をさぼり育児を手抜きしてでも日本ベースボールを応援するだろう。会社でいえば国民は株主であるから本当の主人公は我々なのだ。

我々の応援するところにWBCの日本チームがあるのだ。

ただしこんなに楽しませてくれた世界の野球いやベースボールは、年収1億4000万円を蹴って、980万円のドジャースとのマイナー契約をした野茂英雄がいて、そしてその彼が活躍して結果を残してくれたからこそなのだ。

日本人でもベースボールの地で戦える証明をしてくれたからこそなのである。

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