How about "IVY"
アイビーだったり、アイビーファッションだったり、アイビースタイルなど、色々な呼び名で呼ばれ、昨今また注目されるファッション界の「アイビー」。私自身も若き時代にアイビーに影響を受けた一人として、私の知る限りアイビーの由来や当時の話などを記事にしていきたいと思います。今回は、アイビーの由来と、VANJACKETについて。
目次
- IVY (アイビー) ファッションは、日本が生んだファッショントレンド。
- IVY LEAGUE (アイビーリーグ) とは?
- 名門私立大学 IVY LEAGUE 8校、ご紹介。
- IVY ファッションは、IVY LEAGUER を主人公にアメリカンカルチャーを日本に広めた。
- VANは、服装だけではなく、ライフスタイルを提案。
- アイビーファッションは、日本が生んだファッショントレンド。(おさらい)
IVY (アイビー)ファッションは、日本が生んだファッショントレンド。
元を辿るとアイビーファッションというものは、一昔前にブームとなった日本のファッショントレンドの一つ(当時から変わらずアイビーファンの方には、怒られるかもしれないが。。)、今のアメリカントラディッショナルと呼ばれるファッションの原型であるとも言われている。
ライフタイルや思考、揃えるアイテムから着こなしの作法まで、アメリカ東海岸 IVY LEAGUER (アイビーリーグ8校に通う学生) というフィルターを通して広められた、日本独自の世界であった。
日本独自のトレンドだったアイビーファッションが60年近く経った今、アメリカのみならず、ヨーロッパでも ”IVY(アイビー)" という言葉が一つのファッション用語として認識されるまでになり、日本以外でもアイビー関連の雑誌も多く出版されている。
そんなアイビーを語るうえで欠かせないのが、アイビーというネーミングの名付け親である、VANJACKET(旧VAN社)の創業者石津謙介氏と、「VAN 」というブランド。
そして、ストーリー的にも大好きな映画加山雄三さん主演『若大将シリーズ』。今後、アイビーについてのネタを書いていくうえで、数多く登場していくと思いますので、その辺りも楽しみにして頂きたい。
今回の記事では、アイビーという名前にもなっている、ファッションの模範となった IVY LEAGUE (名門私立大学8校の総称) と、「VAN」というブランドについて。
IVY LEAGUE (アイビーリーグ) とは?
先述した通り、アイビーリーグとは、名門私立大学8校、ハーバード、プリンストン、イェール、ブラウン、コロンビア、ダートマス、ペンシルバニア、コーネルで構成されおります。
現在はどの大学も、全米はもちろん世界の大学ランキングで常に上位に位置していて、8大学のOB,OGには、数多くのノーベル賞受賞者や歴代大統領など、名実ともに、超一流大学のグループ。
なぜ、IVY LEAGUEと呼ばれているのか??
大学のスポーツチームで呼ばれる、1軍のことをVarsityと呼びます。そして一軍同士で行われるスポーツ試合を指して“Inter-Varsity”といいます。このInter-Varsityを略したのが文字通り「IVY」。
1900年あたりから、この8つの大学間で行われるスポーツチームの対抗戦が盛んになり、この対抗戦が Ivy League (アイビーリーグ) と呼ばれるようになり、そのままこの8校の総称になったというわけです。
名門私立大学 "IVY LEAGUE"8校。
ここでは、IVY LEAGUE 8校を創立順に、簡単にご紹介。
ハーバード大学 HARVARD UNIVERSITY (マサチューセッツ州) 1636年創立。
イギリス植民地時代の1636年に設置されてアメリカで最長の伝統を誇る大学であり、学風はリベラルで革新的。ノーベル賞受賞者輩出数では世界一位。アメリカ第35代大統領ジョンフィッツジェラルドケネディー、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)、マーク・ザッカーバーグ (フェイスブック創業者)等多くの著名人を輩出。
ある愛の詩で有名になったアリマッグロー演じるジェニーが通う1879年創立のラドクリフ女子大学ーはバード大学が1999年に完全に吸収してラドクリフ研究所となった。メモリアルホールはサンダース劇場と呼ばれていてコンサートホールになっている。
またその下にはロッカーコモンズと呼ばれる学生食堂でライアンオニール演じるオリバーのアイビーファッションには感動だ。
おそらく世界一に知名度の高い大学で、図書館の蔵書数や基金の額もずば抜けている。Harvard Universityとは、Harvard Collegeと11の大学院研究科から成る総称で、大学生は基本的にHarvard Collegeで学ぶ。
マサチューセッツ州ケンブリッジにある。ボストンの隣にあってはMITなどもありケンブリッジは学問の町とも言われている。
スクールカラー:クリムゾン
イェール大学 Yale University(コネチカット州) 1701年創立。
アメリカで3番目に古い大学。アメリカがまだ植民地時代に、ハーバード大学が本国であるイギリス政府の命令をきかなくなったため、ハーバードの代わりとして創設された。
やや保守的で穏健な学風が残っている。ハーバードとは常にライバル関係にあり、何かと比較される。
法学・政治学分野の教育・研究に定評があり、全米大学院ランキング、ロースクール部門部門では長年1位を維持しており、ビル・クリントン(第42代)、ジョージ・W・ブッシュ(第43代、第41代は父)等、大統領を含め政治家を多く輩出。
コネチカット州ニューヘブン市にあって街すべてが大学のようである。
スクールカラー:アジュール ( イェール・ブルー)
ペンシルべニア大学 University of Pennsylvania(ペンシルバニア州) 1740年創立。
通称 ”Penn”。アメリカ合衆国の建国の祖であり避雷針の発明者ベンジャミン・フランクリンにより創設。アメリカで初めて“University”という名を冠した大学であり、MBAの課程は全米で常にトップ評価を受けている。
アメリカの大学におけるコンピュータの導入の先駆けでもあり、アイビーリーグの中では実学の先端を走っている。ビジネス・スクールのウォートン・スクールは金融・生計学の分野で高い評価を誇る。ペンシルベニア州のフィラデルフィアにある。
スクールカラー:レッド、ブルー
プリンストン大学 Princeton University(ニュージャージー州) 1746年創立。
学風はいくらか保守的だが、アイビーリーグで初の女性学長を迎えるなど、伝統と革新を融合させることにも努めている。特に、物理・数学の分野の研究では世界最高峰レベルであり、何人ものノーベル物理学賞受賞者を輩出。
日本ではあまり知名度は低いかもしれないが、ハーバード、イエールに次いで、アイビーリーグ3番目の難関校である。
近年、生活の一部となっている、Amazonの創業者 ジェフ・ベゾスや、エリック・シュミット(Google会長)等輩出。ニュージャージー州のプリンストンにある。
スクールカラー:オレンジ、ブラック
コロンビア大学 Columbia University(ニューヨーク州) 1754年創立。
世界で最も国際的かつエキサイティングな街、NYの中心街マンハッタンに位置する。街の喧騒とは打って変わってキャンパス内は、荘厳で歴史あるたたずまいに包まれる。学風はリベラルで、学問の自由を尊び、学生の個性も際立つ。
ピュリッツアー賞の授賞式が行われる事でも有名ですが、オバマ元大統領の出身大学としてより知名度を高めている。ニューヨーク州のニューヨークにある。
スクールカラー:コロンビア・ブルー、ホワイト)
ブラウン大学 Brown University(ロードアイランド州) 1764年創立。
ブラウン・カリキュラムと呼ばれる独自の教育課程を導入するなど、リベラル・アーツ教育を重視している。一部の規定を除き、自由に学べるオープンカリキュラムなど、自主性に重きをおいた校風で、アメリカの大学満足度でNO,1と称されるほどの人気校。
アイビー・リーグで最初の黒人女性の学長を選出した大学として知られています。ロードアイランド州のプロビデンスにある。
スクールカラー:ブラウン
ダートマス大学 Dartmouth College(ニューハンプシャー州) 1769年創立。
もともとアメリカ先住民のための教育を目的として設立。歴史的経緯から「カレッジ」を冠しているが総合大学(university)であり、大学としての自治を大切にしている。
アイビーリーグの中では唯一クォーター制(四学期制)をしいている点や、学生数は学部・大学院の合計で6000名弱と、アイビー・リーグの中で最も少なく、伝統的な少人数のリベラル・アーツ教育を重視している。ニューハンプシャー州のハノーバにある。
スクールカラー:ダートマス・グリーン
コーネル大学 Cornell University(ニューヨーク州) 1865年創立。
アイビーリーグの中では最も新しく、唯一、南北戦争後に創立。州から土地を寄与された、いわゆる「土地寄与大学(Land-grant University)」。
全米でも最大数レベルの4,000というプログラム数を誇り、多様な学問を学ぶことができ、とくに獣医学や農業分野、ホテル経営などの分野は評価が高い。
閉鎖的な大学が多かった創設した当初から人種や国籍、性別の区別を持たない大学。ニューヨーク州のイサカにある。
スクールカラー:カーネリアン・レッド
IVY ファッションは、IVY LEAGUER を主人公にアメリカンカルチャーを日本に広めた。
アイビーファッションは、当時まだ伝えられていなかったアメリカンカルチャーを、IVY LEAGUER (アイビーリーグ8校に通う学生) というフィルターを通して広められた。アイビーリーガー達がどんなスポーツをしてどんな暮らしをしてどんな車に乗っているのか?アメフト、ラクロス、ボート、ソフトボールすべてが新鮮でそのスタイルに憧れたのである。
初めて見る新しいアメリカに、皆が憧れ虜になった"アイビーファッション" という、一大ブームを築いたのが、VAN (ヴァン)というブランドであり、創始者、石津謙介氏であった。
今風に言えばブランディングなのだが時代から言うと一つの新時代と風俗を作り上げたのだ。しかもないもの(素材)を糸から手配して素材から作り上げたのだ。
本物にも負けないアメリカの匂いの日本製のアイビーアイテムを作り上げたのだ。日本人が本気を出せばそれ以上の物はいつでも作れるがオリジナルをイメージできない作れないのも日本かもしれない。
VANは、服装だけではなく、ライフスタイルを提案。
銀座のみゆき通りに集まっていた流行に敏感な若者達「みゆき族」の間では、「VAN」の紙袋を持つことさえお洒落であるとされ、アイビーを手掛ける他ブランドも誕生するなか、アイビーファッションの信望者の中で「VAN」は、神様的扱いをされるまでのブランドになった。
そしてアイビーという1つのファッションジャンルと風俗を築いたのだ。
T.P.O. (TIME時間、Place場所、Occasion場合)。それぞれに適した行動や服装、言葉遣いやマナーを。と、現代社会人にも広く浸透している「T.P.O.」という和製英語も石津謙介氏が作り上げたものであり、メンズファッションとライフスタイルの文化も、VANは作り上げたのであった。若者たちはVANからアメリカまでも学ぶのであった。
アイビーファッションは、日本が生んだファッショントレンド。(おさらい)
アイビーファッションは、「アメリカ東海岸 IVY LEAGUER (アイビーリーグ8校に通う学生) というフィルターを通して広められた、日本独自のファッションジャンル。」
というわけで、アイビーファッションがどういうファッションであるのかを、大まかにご理解頂けたのではないかと思います。
アイビーが誕生してから60年余りの月日が経ち、時代と共に変化しながらアイビーというジャンルは、今もなお愛されている。
今回は、大まかな部分についてふれたが、細かい着こなしのルールや今と昔の違い、アイビーの必須アイテムなどについて、今後、記事にしていきたいと思う。
今後の記事も、是非お楽しみに!!