アイビーファッション ファッション

アイビーファッションと若大将シリーズ 「大学の若大将」

さて、このブログの趣旨は、アイビーファッションと若大将シリーズである。今回は「大学の若大将」についてである。若大将シリーズの第一弾、1961年7月8日公開。東宝が製作、私はまだ3歳にもなってない頃の映画である。監督は杉江敏男さん、娯楽映画の大ベテランだ。

中学校の教師を辞めて役者になった田中邦衛さん、それまでは端役だったが、この作品で一躍有名になるのである。京南大学水泳部の田沼雄一扮する加山雄三、C調で恋敵で悪友の石山新次郎扮する田中邦衛とのタッグはここから始まったのだ。

ヒロインは中里澄子扮する星由里子。毎度のパターンだが、澄ちゃんは若大将に恋をして、若大将もまんざらでもなく、でもはっきりしなくてその隙に青大将がアプローチして、最後は澄ちゃんと若大将は仲良しこよしでラブラブになる。

毎回同じパターン、それが楽しくてほのぼのとするのである。意識して若大将シリーズを見たのは「エレキの若大将」からであったが、子供ながらにストーリーを覚えてしまい、その後の若大将シリーズもストーリーを掴んでいた。

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ところでどんなストーリー?

アイビーファッションの見どころは?

京南大学の田沼雄一は水泳部のエース。バスに乗っていた澄ちゃんが譲った席のことで、チンピラと口論になった若大将こと田沼が喧嘩をはじめる。相手をコテンパンにやっつけるが、警察から自宅に連絡がはいり、父役、有島一郎演じる田沼久太郎に月謝の使い込みもバレる。

水泳部の合宿費用を稼ぐために、ダンスパーティーを企画。その時の食料品関係を仕入れに行くと、若大将は澄子に再開する。そこでパーティー券を渡すのだが、当日はあまりにも人がいっぱいで、澄ちゃんとダンスも出来ず、二人の関係は失敗に終わる。

パーティーの打ち上げを若大将の自宅で決行する。色々と問題も起こすのだが、なんとか合宿に入る。そこで澄ちゃんと三度目の再開。

そして湖でおぼれてる親子を助ける。合宿所に来ていた若大将の知り合いに焼きもちをやき、そんな隙を青大将がアプローチする。

その後二人は喧嘩して、そして色々あって青大将が、水泳大会を応援に行く若大将の祖母(りき)を車で跳ねてはねてしまう。

輸血の為に病院に駆け込む若大将。輸血後、青大将が車で代々木のプールまで送り、最後は水泳大会で大活躍。澄ちゃんとは仲直りして、めでたしめでたし。

簡単に言うと、若大将が澄ちゃんに好意を持つのだが、どうも恋愛は苦手で女心が分からず、青大将に付け入られてしまう。でも最後は両思いでハッピーエンドという内容である。

ざっとこんなストーリーである。そこで、アイビーファッションがどのようなスタイルで登場するかといえば、少々残念である。時代は1961年であるからまだまだアイビーファッションが日本ではそれほど認知されていない頃である。1954年にVANブランドは登場してはいるが、この時の若大将シリーズではまだまだかすりもしていない。

東宝映画 大学の若大将より

若大将こと田沼雄一は、少しいんちきっぽいBDシャツを着てるが、青大将こと石山新次郎はちょっと違う。かなりオシャレで、青大将演じる田中邦衛さんの着こなしは、今でも業界内でも言い伝えられている。

それほど群を抜いてオシャレだった。あの時代の学生はよくてスーツ。ジャケット姿の学生なんてほとんどいなかったと思われる。学ランが大学生の一番の正装で、よそ行きだったのかもしれない。

東邦映画 若大将シリーズ 1961年大学の若大将より

この映画で若大将が唯一アイビー風に感じたのは、お見合いのシーンのスーツ姿だけである。ネクタイは細身のレジメンタル風で、3つボタン風のスーツを着こなしているが、この頃の3つボタンは、アイビーファッションを真理と捉えている大先輩方に言わすと邪道であったと思う。

確認はできてはいないが、たぶんこのスーツはノーベントかサイドベンツであったであろう。 センターフックベンツなどと呼ばれるものなどは、ほぼ存在していなかったのではなかろうか?

東邦映画 若大将シリーズ 1961年大学の若大将より

そんなことで、今回の若大将のアイビーネタは終了するのだが、アイビーとかアイビーファッションの話にはまだまだ程遠かった。しかしながら若大将のカッコ良さとぼけた一面運動神経は抜群ケンカも強いが、女の子には弱い。このギャップと単純ストーリーは、コメディーにしか思えず、子供でも十分に楽しめれる娯楽映画の傑作であったことは間違いないであろう。

次回のブログは1962年の作品の「銀座の若大将」である。

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