アイビーファッション ファッション アイビーと若大将シリーズ

アイビーファッションと若大将シリーズ

IVYが先か、VAN が先か、はたまた若大将シリーズが先か?

アイビースタイルとかアイビーファッションとかストレートにアイビーとかよく言われるが、アイビーというワードを知ってる方と言うのはおそらく、ファッション業界の方か50代以上の方であろう。

各世代ごとにアイビーと呼ぶファッションについて、それぞれ思い出があり記憶があるはずである。そういったことから言えばアイビー党と呼ばれる方は何歳くらいなのであろうか?

一番の先輩達はみゆき族と呼ばれる世代で80歳以上である。銀座のみゆき通りを大きな紙袋を抱えながらアイビーファッションで決めた若者たちである。同世代でいえば石原慎太郎さん裕次郎さん、そして銀幕スターナンバーワンの赤木圭一郎さんである。

VANのモデルだった高倉健さん菅原文太さんもそうである。ただ、役柄の中だけだがズバリ、アイビーだったのはやはり加山雄三さんである。

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そんな加山さんが、アイビーファッションをメジャーにした作品が若大将シリーズである。ただ青大将こと田中邦衛さんのアイビーファッションには恐れをなしてしまう程だ。

そんな映画で影響を受けた方々が、西郷輝彦さん三田明さん、少し兄貴の山口賢さん、グループでいえばワイルドワンズであったり、ビレッジシンガーズであったり、ランチャーズである。

少々タイプが違うが、その後の日本フォークの方々もアイビーの影響は多分に受けているのである。私は縁あってVAN創業時の部長(当時)に話を聞いたことがあるが、VANの影響力は日本中の若者を新世界の虜にしたのである。

その当時の先輩達も四捨五入すれば、もう90代、アイビー絵本の穂積先生も90歳、なんと凄いことであろうか。しかもバリバリ現役である。

当時みゆき通りを流していた若者たちは、穂積先生のイラストやVANの宣伝やメンズクラブの影響だったことは間違いないだろうが、アイビースタイルの若大将に憧れていたのも事実である。

今じゃ大ベテランのフォーク歌手の先輩達が影響を受けたのが加山雄三さん、以前どこかの番組で加山さんと泉谷しげるさんの対談があったが、とにかく凄いと思ったそうだ。

当時にしては驚きの作詞作曲そして歌う、今でいえばシンガーソングライター、この表現も古いのだろうか?髪型は七三のケネディーカットやクルーカット、アイビーカットとも呼ばれ、ギターを弾きながら歌を歌う。

そのシーンは若大将シリーズの影響なのだ。演技とはいえアイビーファッションの若大将は、誰もが憧れる大スターだったのだ。そんな加山雄三さんに憧れた当時の高校生も、今じゃ団塊の世代で70代半ば。

戦後、間もない頃に生まれて脱脂粉乳で過ごした幼児時代、アメリカ音楽が流れてくるラジオで育った少年時代、米軍放送「FEN」の影響を受け、オールデーズからカレッジフォークに影響され、アイビースタイルのブラザースフォアやキングストントリオに感化された大学時代、マイク真木さんに森山良子さんも、まさにその時代を生きた方である。

そんな方達もラジオから流れるアメリカンフォークよりも、若大将シリーズで田沼雄一扮する加山さんにシビレるのである。

若大将シリーズは1961年~1971年にわたって東宝が製作した青春映画である。時代は高度成長の真っただ中、モウレツ社員などと呼ばれる言葉もあって、学生も社会人も熱い時代であった。

多少間違いがあるかもしれませんが、内容は私より先輩方の方が詳しいので遠慮なくコメントにてご指導ください。なんせ私はエレキの若大将の頃は、2本立ての怪獣映画の方に夢中になっていた世代なので、お許しください。

数々の昭和のヒーローがお亡くなりになっているので、若者たちへ昭和のカッコ良さを繋ぐためにも、今回のテーマに手を出した次第である。

第一作目の”大学の若大将”は1961年の7月に公開された。

ちなみに私はその時まだ2歳、その当時中学生だった先輩達は加山雄三さんのアイビースタイルをどう感じて見ていたのか、時間があれば元上司に取材をしてみたいと思う。

EDDY

ところで若大将シリーズとはどんな内容なの?

公開年
1961年大学の若大将(京南大学の学生で水泳部)
1962年銀座の若大将(京南大学拳闘部)
日本一の若大将(京南大学マラソン部)
1963年ハワイの若大将(京南大学ヨット部)
1965年海の若大将(京南大学水泳部)
エレキの若大将(京南大学アメリカンラグビー部)
1966年アルプスの若大将(京南大学スキー部)
歌う若大将(日劇加山雄三ショーより)
1967年レッツゴー若大将(京南大学サッカー部)
南太平洋の若大将(京南大学柔道部)
ゴーゴー若大将(京南大学モータースポーツ、所属は陸上部)
1968年リオの若大将(京南大学フェンシング部)
1969年フレッシュマン若大将(日東自動車の新入社員)
ニュージーランドの若大将(日東自動車の社員)
1970年ブラボー若大将(三矢物産と熊井物産の合弁会社の社長になる)
俺の空だぜ若大将(東海建設の社員)
1971年若大将対青大将
1981年帰ってきた若大将 (加山雄三 芸能生活20周年)

ところで、若大将シリーズのジャンルは"何"になるのであろうか?

これはあくまでも私の個人的な意見として受け止めて頂きたいのであるが、カッコ良くスポーツが得意正義感があって歌がうまくて楽器ならなんでも演奏できる。。。

ここまで来たら間違いなくヒーロー映画に思われるのだが、私の見解は全く違う。私の若大将シリーズの分類は娯楽映画でありコメディー映画なのである。とにかく笑える

小学校に上がる前から当時大学生の叔父に連れられて見ていたが、子供ながら大笑いをして見ていたことを思い出す。

なんせ主人公はカッコ良いけれど、どこかとぼけていて、でたらめで,かなりの楽天家で主人公の田沼家の人々もかなりユニークだし、ライバルの青大将ふんする田中邦衛さんには子供ながらに腹を抱えて笑っていた記憶がある。

そんな青大将こと田中さんは、三枚目ではあるがアイビースタイルはめっちゃ決まっていて、とにかくカッコ良かった。それは若大将なんかよりもとにかくオシャレで粋だった。服装やしぐさや車までもすべてが最高にカッコ良かった。

典型的な金持ちのお坊ちゃんで、おしゃれでC調で頼りなく、どこにでも登場して若大将ふんする田沼雄一の恋敵になるのだ。でもどこかでつじつまが合い、スポーツなんかもそれなりにこなして若大将の良きパートナーにもなったりもする。

とにかくカッコ良く底抜けにお笑いで3枚目、青大将の存在なくして若大将シリーズは盛り上がらなかったはずである。役者としては田中さんが先輩格であるが、この二人の友情はこの映画なくしてありえなかったであろう。

1980年頃だったと思うが加山さんの武道館コンサートを見に行ったことがある。

そこに登場したのが青大将、場内は騒然となった。青大将コール、なんと愛されていた方なんだろう。コンサートに来てたお客さんの7割以上がいわゆる団塊前後の先輩達、とにかく青大将コールは凄かった。

ステージに上がった青大将はやっぱりカッコ良かった。着こなしがやっぱりただものじゃない。少し照れながら「サミーボー」を歌った。

今日の今日まで知らなかったが、この曲は田中邦衛さんの曲だったのだ。YouTubeでも見れるので是非検索してほしい。武道館でのコンサートの模様もYouTubeでも見れる。

とにかく、なんといえば良いのか? 一言で言えば泣けてしまう。

作詞阿久悠、作曲大野克夫、実在の人物の話を歌にしたものらしい。決してうまい訳ではないけれど、とにかく泣けそうになるほど聞き入ってしまう。

全てが青大将のスタイルなのかもしれない。演技なしの自然に演じる田中邦衛の魅力は誰もが思うところである。このままでは若大将とアイビーの話が青大将の話に変わってしまいそうである。

今回はまとめもなくこの辺で終わりたいと思う。何故ならば次回のブログではアイビーと若大将シリーズをもっと詳しく1話ごとに調べてみたいと思う。

若大将シリーズ第1作目は大学の若大将である。

次回のブログをお楽しみに

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