アイビーファッション アイビー少年の必須アイテム

ボタンダウンの元祖は、〇〇〇ー〇ーだった!

アイビースタイルの必須アイテムとして、「プルオーバー」のシャツを持っていてほしい。今やボタンダウンは、当たり前の存在になったが、その昔ボタンダウンが誕生した際、ボタンダウンの第一号は〇〇〇ー〇ーだった。


目次

  • アイビースタイルの必須アイテムとして、「プルオーバー」のシャツを持っていてほしい。
  • オススメブランドはギットマンとサウスウィック。
  • MADE IN U.S.A. シャツ2大ブランド、ギットマンとインディヴィ。
  • SOUTHWICK (サウスウィック)。
  • プルオーバーの理由は、ブルックスブラザーズ。
  • 結論。
  • 【番外編】アイビーは男だけのものでない、アイビーガールがとらえた品質とは

アイビースタイルの必須アイテムとして、「プルオーバー」のシャツを持っていてほしい。

古今東西、アイビーとかアイビーファッションとかアイビールックとかアイビーがつくものすべてが、アイビーリーグのファッションであることは間違いない。しかしながらアイビーだけでGoogle検索すると、蔦のアイビーが上位に登場する。アイビーは蔦に関係するのだと、再確認させられる。

きっと我々は「蔦=昔からの伝統と古きスタイルの継承」をイメージするからである。

先ず、今回の記事を読んでくださる方の中には、以前に、こちらの記事を読んで頂いた方も多くいらっしゃるのではないかと思いますので、お詫びしたい。

この記事で、オックフォードの前開きボタンダウンを "いの一番" に紹介し、熱く語らせいて頂いたのではあるが。。。是非とも、アイビースタイルには「プルオーバー」のシャツを持っていてほしいのである。

「何故?????」という疑問を抱かれているとは思うが、後の項目で詳しく説明することにして、アイビースタイルのコーディネイトでプルオーバーというのは、理屈などは抜きとして、"カッコ良く、アメリカンクラシック" な雰囲気を味わえるから、という点も大いにある。

オススメブランドはギットマンとサウスウィック。

プルオーバーと言うのは、頭から被って着る衣服を指す。スウェットパーカーやセーターなどが様々あるが、今回はプルオーバーシャツ、つまり"かぶりのシャツ"の事である。プルオーバーシャツにしても豊富にあるが、ボタンダウンシャツの話である。

私が推薦したいブランドがは2ブランドあり、GITMAN VINTAGE. (通称:ギットマン)SOUTHWICK(サウスウィック)どちらもMADE IN U.S.A.である。残念ながら、今後、SOUTHWICKの新たに生産される製品は、現存するものとは異なるものとなりそうだ。

画像はアメリカ製のギットマンヴィンテージの長袖のプルーオーバーシャツ。なかなか珍しいスタイルである。三品番ともプルーオーバーで、NORTHCOWBOY社の "別注品" である。

アイビースタイルとしてのオススメブランドは、やはり、"MADE IN U.S.A." である。

"何故プルオーバーなのか?" を述べる前に、今、日本で人気を博している、「MADE IN U.S.A. 」の 2大シャツブランドについて。

MADE IN U.S.A. シャツ2大ブランド、ギットマンとインディヴィ。

今、日本国内にて、MADE IN U.S.A. のシャツのブランドとして有名な、ギットマンインディヴィの事に少しだけ触れたい。

ここ日本で、MADE IN U.S.A.のシャツと言えば、雑誌などでも頻繁に登場する、INDIVIDUALIZED SHIRTS (インディビジュアライズドシャツ、以下インディヴィ) のシャツが、1番知名度があり、そしてまた、1、2 を争うブランドとして紹介されるのが、GITAMAN BORS.(ギットマッブラザーズ、以下ギットマン)ではないだろうか?

インディヴィは、数年前から雑誌などメディア露出度も高く、人気もインディヴィの方が上であるように感じる。その影響もあってか、「インディヴィはブルックスのシャツも手掛けていたし、ギットマンとインディヴィであれば、インディヴィにすべき?」などという質問を受けることがある。

私的な答えとしては、「 NO 」だ。

日本の専門店さんの中には、"最高のボタンダウンシャツはインディヴィにあり" という方も少なくないが、その辺は考え方の違いではなかろうか?

基本的にはどちらも同じで、それぞれに特徴がある。

どちらも同じというのは、実は、ギットマンとインディヴィは "同じ傘下" なのだ。インディヴィは基本的にカスタムメーカー。縫製もドレス仕様でとても丁寧で素晴らしい。

インディヴィのシャツは、縫製も綺麗でドレスで活用するには、とてもいい。

一方のギットマンは、今日に至るまでに生産していた柄などを復刻させた既成品などが主である。とはいえ、ギットマンにもドレスシャツの生産もある。

カスタムの世界はインディヴィで、既成品はギットマン。と考えるのが、昔堅気の頑固野郎の爺の考え方である。

日本ではインディヴィの方が人気だが、本国アメリカではギットマンの方が人気であるように感じる。

この点に関しては、日本人バイヤーとアメリカ人バイヤーの考え方の違いの影響もある。しかしながら、系列会社の2部門のバランスなど商売的かつ社内的な話なども関係する為、一般の専門店バイヤーさんは知らないほうが良いこともある。という話に留めておきたい。

写真引用元 https://www.heddels.com/2017/10/gitman-bros-vintage-history-philosophy-iconic-products/

歴史的にも古いのは、ギットマンである。

インディヴィが、ジョン・ラレス氏とジョージ・マーマン氏によって、ニュージャージーで小さなシャツ工場を開始したのが、1961年。その30年程前の1932年に、Ashland Shirt&PajamaCompany(ギットマンの昔の会社名)をブルックリン出身のマックス・ギットマン氏が設立していた。

ギットマンにアルフィーとシェリーの二人の息子が事業に加わったのは1950年で、ギットマンのブランドをデビューさせたのは1978年である。

分かりやすく考えるとするのであれば、ブルックスブラザーズはインディビでカスタムオーダーのシャツを作り、それ以外の量が多い既製品はギットマン(Ashland Shirt&PajamaCompany)だったのでは?と想像できる。

復刻マドラスチェック柄の半袖プルオーバーB.D.  GITMAN VINTAGE

どちらも秀でる点がある。

「カジュアルラインでの別注などの面白みであればギットマン」、ドレスシャツとして 「ネクタイを締めて着るのであればインディヴィ」と、私は紹介したい。

しかしながら、ドレスシャツであればアメリカにはアイクベーハーという凄い会社もあることを忘れてならない。

SOUTHWICK (サウスウィック)。

さて、ギットマンと同様にオススメしたい、オススメしたかった。が正しいであろうか?そのブランドは、SOUTHWICK(サウスウィック)である。

サウスウィックは、イタリア系移民のニコラス & ビトのグリエゴ兄弟が1929年マサチューセッツ州ローレンスで設立した。ローレンスはニューバランスの本社工場もある町で、イタリアマフィアとアイルランドマフィアの抗争もあった町である。その後、時を経て、ボストンの空港近くへ移動した。

1929年に創業し、2008年にゴールデンフリース・マニュファクチャリンググループの傘下となる。

以降は「ブルックスブラザース」のスーツやジャケットを手掛けていた事で有名で、その他にもブルックスブラザーズの女性用のワンピース、企業の制服やガバメントなどの重衣料、ショートコートなどの軽衣料も生産していた。

更に、コロナ禍ではマスクや医療用ガウンも製作した。

顧客にはアメリカ大統領をはじめとしたエグゼクティヴを持ち、Brooks Brothers をはじめ、J. Press、Paul Stuart、Cable Car Clothiers、U.S NAVY などがある。

オススメしたかったなどと表現しているのは、サウスウィック社はブルックスブラザーズ社の倒産により連鎖で工場が閉鎖してしまった。

現在、サウスウィックの商標は日本にあり、シップスさんが譲渡されたと聞いている。今後のサウスウィックは、シップスさんが手掛けるのであるのだから、アメリカ製で、きっと素晴らしいものに違いない。

だが、どことなく、そのMADE IN U.S.A. は、また別のものと思ってしまうのである。失礼極まりない事も承知の上だが、"オススメしたかった" という表現になってしまう。

実は以前に、お客様の依頼を受けて、サウスウィックの工場に何度か足を運んだ事があり。その際に撮影させてもらった工場内の貴重な写真があった。

各工程ごとに綺麗に整備された綺麗な工場だった。

訪れた際、当時の工場責任者のクラーク氏が時間をさき、工場内を歩きながら丁寧に説明してくれた事があった。

各セクションの責任者を紹介してくれ、作業ひとつひとつの担当者までをも紹介してくれた。クラーク氏は実に誠実で物のとらえ方や考え方までもトラディショナルな方であった。

私が依頼していた生地の生産過程なども見せてくれたり、まるで日本人のようなアメリカ人であった。生真面目でしっかりとした技術を叩き込み教える姿は、旧式の日本スタイルの職人の様に思えた。

当時の工場責任者のクラーク氏

残念ながら、もう彼らのところにお邪魔することも、クラークさんとも会うことはないであろう。

その時に依頼したシャツが、こちらである。

サウスウィックのシャツはあまり聞いたことがないが、このシャツは縫製も美しかった。NORTHCOWBOY社の別注商品。

さて、そろそろ本題の"何故プルオーバーなのか?" について、書いていきたい。

気がついたと思うが、このシャツもプルオーバーである。ギンガムチェックのプルオーバーといえばアイビートラッドの代名詞ともいえる顔である。しかしそれは一般的にいえば、半袖のことである。しかしこれは長袖のプルオーバーなのだ。何故にこんなに長袖のプルオーバーを押しているのか?

プルオーバーの理由は、ブルックスブラザーズ。

何故プルオーバーなのか?という回答に、関係してくるのが「ブルックスブラザーズ」である。

アイビーブランドはなんですか?と聞かれると、一番にイメージするのは旧VANである。それは間違いではない。だが、旧VANという会社が日本アイビーの窓口であったとすれば、ご本家はどこになるのか?

アイビーリーガーであったのは間違いないが、実際、彼らが "何を" 着ていたのか。ということになる。

そうここで、登場するのが、紛れもない "ブルックスブラザーズ" である。

旧VANが創りあげたアイビーファッションは、今や、逆輸入のような形でアメリカ人が、VANから学ぶことの大切さを改めて表現している。

一方のご本家アメリカでも、"ブルックスブラザーズ" も同じようなことをやっていたのだ。1950年頃のニューヨークに、面白い情報がある。アメリカ中の50年代の定期刊行物のファッション部門は、アイビーリーグ内のキャンパスを見開き写真で紹介し、「アイビーリーグ・ルック」と称していたのである。

TAKE IVYは日本人が日本人の企画で作った本であるが、ご本家たちもアイビーリーグを紹介していた amazonで購入可能

まさにVANがやったことを、ご本家もやっていたのだ。そんなことを考えていくとやはり "御本尊" はアメリカでブルックスブラザーズになるのである。

この本では文化史学者のW.デビッドマルクス氏が、過去150年間のアメリカのファッションの日本の同化をたどり、現代に至ったかを書かれている ※画像クリックで、Amazonサイトへ

後に日本語版が登場する。実に面白い話だ。↓↓

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ブルックスブラザーズの今

サウスウィック本社の壁にかかっていたブルックスブラザーズの昔の写真

現在は米アパレル運営会社スパークグループになりマイケル・バスティアン氏がクリエイティブ・ディレクターになり再スタートしている。規模は全く違うにしても、J.PRESSもそうであったように、アメリカは常にM&Aを繰り返しオーナーがが変わるのである。

つまり会社ごと売ってしまうのである。ブルックスブラザーズもたしか7~8年ころ前にイタリアの会社に売却したはずである。

昔を知る方々は、現在のブルックスの商品を見て「あんなのブルックスではない。」という否定的な意見もあるが、決してそんな事はなくて、うまくいえば "昔のアイテムが減った" が、正しいのだと思う。

それは、J.PRESSにおいても似ているかもしれない。そもそも、J.PRESSは日本ブランドにとっくになってるし、根本の考え方がスタートから変わるのは当然なのである。

時代も違うし商売のスタイルも違う。国のマクロも違う。世の中は常に変化しているのに、同じスタイルとはあり得ないのである。生き残るための技であったり、企業化する事と店舗経営は全く別次元であるからである。

しかしながら、ラルフローレン氏であればもっと上手に世界観をつくるに違いないのである。何故ならラルフローレン氏は投資家ではなく、デザイナーであり販売員を理解しているからである。

結論。

アイビースタイルは何故?プルオーバーなのか?

アイビーの御本尊であるブルックスブラザーズのジョン・ブルックス氏がポロ競技からヒント得て作った初めてのシャツは、

「プルオーバーの長袖の白のボタンダウンシャツだったのだ」

前開き(フルオープン)ではなく、元祖はかぶりの長袖で襟にはボタンが付いていたのだ。

それ故、"御本尊の元祖" を着てほしい。それが一番の理由である。

NORTH COWBOY別注 GITMAN VITAGE ホワイトオックスフォード プルオーバー ロングスリーブB.D. NORTHCOWBOYさんの拘りは世の中からずれているようにも思われる。

当然、一般的には前開きが主流であるからプルオーバーは敬遠される。半袖であれば短パンとかバミューダにデッキシューズやローファーがご本家が喜ぶコーデではある。

バンカラアイビーと呼ぶコーデがあるとすれば、このシャツにネクタイを少しゆるめに締めて、平気でジャケットを羽織るのだろう。それはプレッピーなどと呼んでいた日本人が作ったファッション用語なんかではない、また別の服好きな大人がラフに着るコーディネイトなのだ。

プルオーバーの長袖を着て袖をまくり、リラックスした雰囲気と気持ちで着こなしてほしい。是非チャレンジしてほしいものだ。裾はパンツにインしても出してもかまわない。洗いざらしでもプレスでも、どっちでもかまわない。セーターやスウェットを肩にかけてもよし、少々厚手の生地のブレザーを羽織ってもかまわない。

パンツの裾はロールアップでも、カフスのついたプレスのパンツでもかまわない。とにかく自分流に楽しんでコーディネイトしてほしいのだ。

穂積さんのアイビー図鑑の表紙に書かれているが「懐かしいけど、新しい。」そんなわくわく感があってこそ服は楽しいのだ amazonにて販売

夏だからトロピカルのサマーウールの生地でなければならないなどと、ルールに縛られることなく自分流で着てほしいものだ。

アイビーリーガーのアルムニ達が、普段のスーツを脱いで東海岸の古き街並みをリラックスしながら、家族や彼女と大西洋の潮風を感じながら楽に暮らす姿をイメージして頂ければありがたい。

今回はかなり長くなってしまったが、まとめとして最後に言いたい。

たかがシャツ、たかがボタンダウンのシャツ、だけどそこには誰にも評価されなくても幸せな自分がいることを忘れないでほしい。

ボタンダウンシャツというものが、当たり前にある今の時代に、その元祖を着る。モノづくりの背景や歴史を感じながら、身に纏うのもまた、ファッションの醍醐味であると私は思う。

【番外編】アイビーは男だけのものでない、アイビーガールがとらえた品質とは

ほんの少しだけこのテーマから外れるが女性目線の話である。メアリー・マッカーシーは、1941年に発表した有名な短編小説で「ブルックスブラザーズのシャツを着た男」を書かれているが、そんな世界に憧れて自分達もその素敵なシャツを着たいと思ったのだ。

メンズサイズの小さいもの、いつの時代も女性達はこなすのだ。

オードリーヘップバーンが "ティファニーで朝食を" 演じたシーンの中にも男物のシャツを、パジャマスタイルで纏うシーンがあるが、女性たちはその男たちのシャツをとても気にかけていたのだ。

きちっとした縫製と最高の生地を、そして小さなサイズは世の女性たちを虜にさせた。ピンクのポロカラーは1949年8月の『ヴォーグ』誌の表紙を飾ったのだ。

そしてこのシャツは、1900年からブルックスで販売されていたポロカラーで、女性バイヤーの間で大流行したのだ。

夏のアイビースタイルが女性たちにもあったのだ。バミューダーにハイソックス、ボタンダウンシャツにローファーのコーディネイト、襟のロールは大きすぎるがブルックスはメンズ、女性ものには全く無関心であって本格的な女性のカテゴリができたのは1976年ころである。

基本をかえずに脇だけシェープさせて作ったボタンダウン、ポロカラーシャツだけがあったのだ。

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